今回紹介する1冊はこちら
「Think clearly」ロレフ・ドベリ
本書では、人生をより良いものにするための「52の思考法」を紹介しています。
今までの人生で生きづらいな、と感じたことはありませんか。
できるなら自分の人生を今よりいいものにしたいですよね。
本書を読めば、心理学、行動経済学、哲学、投資家や起業家の思想に基づく
「こういった時はこういうように考えた方がうまくいくよ」
という行動する上での指針を知ることができます。
本記事では52の思考法の中から私のおすすめ3つを紹介します。
簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
一度次の問いを自分自身にしてみてください。
あなたは、「ちょっとした頼みごと」をされたとき、深く考えずについつい引き受けてしまうことはないだろうか?
どのくらいの頻度で断っているだろうか?
あとになって頼みごとにOKしたことを腹立たしく思うのはどれくらいで、断ったことを後悔することはどれくらい?
どうでしたか?
振り返ってみるとちょっとした頼みごとを結構な数引き受けている場合が多いのではないでしょうか。
こういった頼みごとに限って、思っていたより時間がかかったり、自分の利益は思ったより少ないのほとんど。
なのでちょっとした頼みごとのほとんどは断るべきものです。
本書では頼みごとをされた場合、「5秒決断ルール」を使うことを勧めています。
5秒決断ルールとは
「頼みごとをされたときには、その無理な要求を検討する時間は、きっかり5秒間」
というルールです。
頼まれたときに5秒で決断するようにすると、ほとんどの頼みごとは断ることになると思います。
そうなれば誰からも好かれるというわけにはいかないけれど、誰からも好かれるために頼みごとを全部引き受けるよりずっといいはずです。
古代ローマの哲学者セネカは次のようなことを書いています。
あなたに何かを頼もうとする人たちはみんな、あなたから時間や自由な意思を奪おうとしているようなものだ
私はこれを読んだ時、なるほどなと思いました。
時間や自由な意思を奪われないために、
誰かに頼みごとをされたとき「5秒決断ルール」を使いましょう。
自分の向き不向きの境界をはっきりさせよう
投資家ウォーレン・バフェットは「能力の輪」と表現を用いています。
人間は、自分の「能力の輪」の内側にあるものはとてもよく理解できる。
だが「輪の外側」にあるものは理解できない、あるいは理解できたとしてもほんの一部だ。
能力の輪の内側とは、自分の得意分野やできること、詳しいこと。
つまり、自分に強みを理解し、その強みを活かせる場所で戦うべきだ、ということです。
バフェットの人生のモットーとして
「自分の能力の輪を知り、その中に止まること。輪の大きさはさほど大事じゃない。大事なのは、輪の境界がどこにあるかをしっかり見極めることだ。」
と述べています。
能力の輪をしっかり見極めないと、できないことや自身の実力以上の仕事を引き受けてしまいます。
その結果、自分の不利なフィールドで戦うことになり、周りからの評価を得るのは難しいでしょう。
逆に、自分の能力の輪を知っていれば、成功や周りの評価を得ることができます。
でも、こう思った人が多いと思います。
自分の能力の輪がよくわからない、自分には人に誇れる得意なことなんてない。
そんな人は自分に問いかけて欲しいことがあります。
- 今まで生きてきて自分が時間をかけたことは?
- 自分が好きで好きでしかたないものは?執着しているものは?
少なからず1つぐらいはあると思います。
この問いかけに当てはまっているものこそが自分の「能力の輪」です。
自身の「能力の輪」を理解し、そして意識することが成功への近道になるはず。
まとめ 「Think clealy」ロルフ・ドベリ
「Think clearly」いかがだったでしょうか。
まとめ
- 何か頼まれたときは5秒間で判断。むやみに引き受けるのをやめる。
- 自分の得意なことを見極め、得意なフィールドで戦う。
私自身も他の人に嫌われるのがいやで、小さい頼みごとを引き受けてしまった経験があるので、この内容は非常に身に染みました。
本書には上記以外にも
その他の内容
- 本音を出しすぎないようにしよう。
- 天職を追い求めるのはやめよう。
- 性急に意見を述べるのはやめよう。
- 「心の引き算」をしよう。
- 期待を管理しよう。
など人生を上手に生きるコツが合計52個紹介されています。
今まで生きてきてなんか生きづらいな、うまくいかないなと感じる人はぜひ本書を読んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。